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秋の味覚「さんま」の原料事情

≪秋の味覚が大ピンチに!?≫

お盆を過ぎると、朝晩の気温の変化や虫の声で少しずつ秋の気配を感じてきますね。
そんな秋と言えば、楽しみは沢山ありますが、なんと言っても「食欲の秋」ではないでしょうか。

さんま明太の土鍋ご飯

中でも秋の味覚の代表格と言えば「さんま」。
これを楽しみにしている人も多いと思います。
島本でも毎年、秋限定の「さんま明太」を取り扱っております。
ところがこの「さんま」、、、
ニュースなどでもご存じの通り不漁続きで年々漁獲量が大きく減少しているのです。

≪気になる今年の状況は・・・≫

農林水産省の統計によりますと、昨年2017年の漁獲量は85,000トンであり、前年よりも26%減少。
およそ半世紀ぶりの記録的な不漁となり、価格も大きく高騰しました。
そして、今年も7月からさんま漁がはじまっていますが、シーズントップをきって水揚げされた釧路港での水揚げ高は、昨年の3分の1と非常に少なく、価格も高騰し、1キロ当たり33,000円とこれまでの中で最も高値となりました。
また、続いて札幌で行われた初競りでも、水揚げ量の少なさとご祝儀相場から「1匹7万円!」とこちらも過去最高の高値で取引されました。
今年も引き続きさらに不漁なのか、、、、
と頭を悩ませている中、お盆明けてからの速報によりますと漁獲量は徐々に回復してきたとの連絡があり、私たちも胸をなでおろしているところです。

さんま

≪そもそもの不漁の原因は?≫

しかしながら、そもそもなぜこの不漁が続いているのでしょうか。
専門家に聞いても、その理由は一つではないようです。
一般的には、気候変動による水温の変化で、稚魚の育成が不十分となりそもそもの水産資源が少なくっているということ、また、漁場が沖合に移動しており、沿岸部(近海)を主として獲ってきた日本の漁船は沖合まで獲りに行けないということも背景にあるようです。
さらにここ数年言われていることが、台湾や中国の大型漁船が三陸や北海道沖の公海で大量に漁獲しているということです。
この影響も大きいと言われています。
このような様々な要因がありますが近年は日本を中心に漁獲規制を行い水産資源の保護をすすめる動きも活発化しています。

≪海の恵みに感謝の気持ちを忘れずに≫

秋の味覚、日本人の食文化ともいえる「さんま」。
島本でも毎年、このさんまを使用した「さんま明太」をお届けしています。
毎年沢山のお客様から「待っていました!」との嬉しいお声を頂きます。

さんま明太炭火焼

その期待に応えるためにも、水産物にかかわるメーカーとして海の恵みに感謝の気持ちを忘れず、水産資源を守り、あらためて、大切に使っていかなければならないと感じております。

これからも日本の食文化を、末永く継続的に提供できるよう、私たちができることから努力してまいりたいと思います。

 

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2018秋のキャンペーン