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社長の明太よもやま通信 VOL.6

社長のよもやま通信

 

さて、今回は、福岡の食文化についてちょっとお話したいと思います。

最近、たまに東京のテレビ局の番組でも「博多」というキーワードでの食を取り上げていただいたりする機会も増えているような気がします。

博多駅

私たち、博多で生活している身としては、ごく普通のことなんですが、全国的にみると「????」というようなことも多いようです。

例えば、福岡の焼き鳥は、「とりあえず生ビール!!」の次に「え~っと、バラを6本と~」というように注文する風景がけっこう当たり前です。

この「バラ」とは、豚のバラ肉を串にしたものです。

私たちは、いつもこんな感じなので当り前に思っていましたが、ずいぶん昔東京の友人が遊びに来てくれた時に連れて行ったら、

「どうして焼き鳥屋なのに、豚肉なの?そもそも、焼き「鳥」屋になんで、豚肉があるの?」と不思議がられました。

そうなんです。よく考えてみると、「焼き鳥屋」なのに豚肉も、牛肉も当たり前のようにあるんです。

豚バラ

まあ、不思議がっていた友人も、「豚バラ」の串食べて、「美味しい!!」と納得してからは、うまいうまいとドンドン食べていましたが・・・

さて、では、どうして福岡の焼き鳥は「豚バラから始まるのか?」

諸説あるようですが、私が聞いたのは、戦争との関係がきっかけだったのではないか?という話でした。

戦前、日本は隣国にも領土をひろげていました。そもそもの日本では、豚肉や牛肉などはあまり一般的には食されていなかったようですが、海を渡ったそこには多種多様な人種や民族が暮らしており、それぞれの人種・民族が独自の食文化をもっています。

大陸や台湾などにわたった日本人は、現地で豚肉・牛肉を食していました。しかし、敗戦後、着の身着のまま、引き上げ船にのって、大陸や東南アジアなどから大量に引き上げてきました。その引き上げて来た人たちは、博多港に実に約140万人も寄港しています。その人たちが、食べていくために、食べ物を売って商売をしたその時に、大陸で食べていた美味しいものを作って売ったりしたことが、博多が様々な食文化をもっている一つの背景ではないか?と仰っていました。

で、よく考えてみると、私たちの辛子明太子も、そもそも、尊敬するふくやの創業者、川原敏夫さんが大陸から引き揚げてこられてから作られたのですから、納得いきますよね。

明太子

いずれにせよ、美味しいものは、海もわたって広がっていくんですね~

みなさんも一度は「博多」にきてみてください。美味しいもの、いっぱいありますよ~♪

島本 博多駅前店