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社長の明太よもやま通信 VOL.2

社長のよもやま通信

 

【あらすか明太子へのチャンレンジ、そして悩み】

 

段々暖かくなってまいりました。

当地、福岡では、すっかり、新緑の季節まっさかりという感じです。

個人的な話になりますが、実話は私、この新緑の季節がとっても大好きなんです。

趣味の山登りなどをしていくと、若芽の青々とした色や、生命力にあふれた森の様子に、私自身も元気をいただけるような気がします。

 

さて、今夏は「あらすか明太子」へのチャンレンジについて、また、お話できたらと思います。

アラスカ産の原料をつかって、北海道の近海産の明太子と同じ作り方で、抜群に美味しい「あらすか明太子」をつくるにあたって・・

 

実は、毎日毎日、悩み、自分自身の中で葛藤を繰り返す日々を過ごしていました。

 

というのも、たった一つ

 

「これまで国内産近海子にこだわってきたのに、いきなり、「あらすか明太子」といっても

 

お客様にごご理解をいただけないのではないだろうか?・・・」

 

というものです。

 

実際、いま、この瞬間も、私自身、まだまだ不安でたまりません。

 

あらすかの明太子も導入することで、逆に私たちの大事な「北海道産」の明太子も守れるのではないか?というお話は、前号ですこし、お話させていただきました。

 

しかし、それでも、お客様にとっては、あらすか産はあらすか産ということにはかわりありません。見方によっては、ついにブレてしまっているといわれても、仕方ないのではないか・・そう思うのです。

 

ここで、実は、私ども海にかかわるものとして、先例があるのです。

 

それは、「数の子」

 

それこそ、北海道の開拓時代から、ほんの40年くらい前まで、北海道の浜には、山ほどニシンがおとずれていました。・・「ニシン番屋」「身欠きニシン」それから「数の子御殿」といわれたり、それこそ、北海道の水産業は潤っていました。

 

が・・・

 

しかし・・・

 

ニシンは突然とれなくなります。

 

1930年代ごろまで、漁獲量が60万トンあったのが、近年では、4500トン・・・実に133分の1です!

 

数の子の値段も、国産のものは、値段がつかないくらい高価なものになってしまいました。

 

そして、数の子自体、お正月以外ではなかなかたべれないものになってしまいました。

 

 

明太子もこのようになってはいけない。

 

年々少なくなっていく国産のいい明太子を残すためにも、「親魚」を残して、資源を増やしていくためにも、獲りつくしてはいけない・・・そのためには、必要数量を物理的に減らさなければ、いけない。

 

もちろん、わが社一社だけでできることではありませんが、同じように、北海道の良質な資源をまもるためにも、乱獲を防ぎながら、水産業を維持する仕組みがひつようだとおもっているのです。

 

しかし、これは、生産する私たちの理屈であって、お客様にそこまで求めることなどはできないのではないか?という思いが私の中で疑問として常にあるのでした。

 

 

正直悩みに悩みました

 

生産量が少ないからと言って、これ以上、値段を上げて、お客様に提供していいものだろうか?  そして、ご理解を頂けるのだろうか?

 

限られた時間と環境の中で、今、自分たちにできる答えをつくるのが、

 

国産の美味しい明太子を誰よりも知る私たちだからこそ、「あらすかの原料のなかで、特に鮮度・品質がいいものを、私たちの手で、私たちがつくってきた通りに作り方で、つくって、お客様にお届けすることができるのではないか?」というものでした。

 

もちろん、お客様にからいろいろなアドバイスをいただけると思います。

 

今回、当社は、あらすか明太子の切り替えるということでは、ありません。

 

私たちが考え、そして、私たちがつくってきた最高の明太子 あらすかの「日網卵」をつかった明太子をお届けしますので、みなさま、是非、お試しいただいて、ご意見・アドバイスとう頂ければと思います。