さて、現在、北海道では、それこそスケソウダラ漁がおこなわれています。
11月初旬に毎年解禁になり、2月の上旬くらいまでが漁期になるのですが、去年と比べると、出足は悪かったものの、去年よりはまだマシな状況のようです。
価格も少し落ち着いてきている(去年が高すぎて、どこも手が出ない状況だった)ようです。
しかし、漁ははまだ、始まったばかりだし、例年に比べると、成熟度の進みが遅く、通常なら、今頃から「真子」と呼ばれる卵の比率がぐっとあがってくるはずが、ちょっと進みが遅いようです。
そして、やっぱり、海水温の影響で、北海道でも南の方では、いまいちのようです。
まあ、いずれにしろ、海のものは終わってみないとわからない。資源を守りながら、しっかりいいものを作っていきたいと思います。
みなさん、すけそうだらの漁期ってこんなに寒い時期なんですよ~
そのうえ、今はだいぶ違いますが、私がこの業界にはいったころの北海道の工場は、まだ、完全に密閉されていなかったり・・それこそ、切り屋さんあたりだと、外から搬入されたスケソウダラを、土間のようなところで一次処理していたりしていました。
本当に、労働環境としては、大変な仕事だったんです。
そんな環境の中、北海道の方はどこにいっても、人情あたたかい人が多く、何も知らない私に、いろいろ魚卵のことや、漁法、作り方なんかを日本酒をのみながら教えて頂きました。
あのころ、この仕事の大変さを知らなかったら、私もこの仕事を何とか守らないといけないとは思わなかったかもしれません。
私たちが普段、簡単に手に取る食品でも、その背景には、いろんな人の手や、思い、そして生活があることを学びました。
今ごろ、一緒に酒をのみながら教えてもらった皆さんはどうされているだろうか?
そう思うと、もっともっと、資源を大切にしながら、いいモノづくりをしていかないといけないと思いました。