さて、今、北海道の浜では、スケトウダラの漁が終わりの時期をむかえています。
本来、すけとうたらの漁期は、11月から3月上旬ですが、ここ数年、漁模様が良くなかったこともあって、漁期は11月からですが、実際に魚が獲れるのが12月から1月下旬まででした。しかし、今年は、魚が獲れるのが12月中旬からはじまった影響か、なぜだか、昔みたいに、だらだらと3月上旬まで水揚げがつづいているという状況です。
ここ数年、北海道の漁師さんたちに聞いても、「海が変わった」「海が変わった」という話ばかり・・・海水温の上昇が影響したり、ホヤの養殖の影響があったり・・地震の影響だったり・・・・あまり知られていませんが、今年は、噴火湾(内浦湾)のホタテはほぼ壊滅で、当社のお取引先さまも大変ご苦労されています。
その一方、長らく壊滅的に減少していたニシンが、長年の禁漁と、厳しい水揚げ制限のかいもあってか、今年は、昭和の中頃のように、「海がニシンの群れで白くなる」という現象が起こったそうです。
どれだけ科学の力が進んでも、まだまだ、海のことはわからないことばかりです。
でも、一つ言えるのは、できる努力はしっかりやっていく以外に、私たちが持続的に海の恩恵を受け、子供や孫の世代まで伝える方法はないということだと思います。
今回もちょっと堅い話ですみません。