博多水引
心を結ぶ。博多の心
届けたい想いのそばに。
伝統をまったく新しいかたちで伝えていくことが
日本の良き心をつないでいく。
●誰かを大切に想うあかし
人生の門出をお祝いしたいという気持ちや、日頃の感謝を表現したいという気持ちを込めて、様々な想いを形にする「贈る」という文化は、日本人の美しい習慣の一つです。
博多の伝統工芸品である「博多水引」。昔から伝えられてきた水引を、時代に合せて新しく変化させていくのは「ながさわ結納店」の長澤宏昭さん。長澤さんは博多を代表する博多水引職人です。結納、婚礼、祭事など、何かを「祝う」シーンには、祝儀袋やお飾りの形で必ずといっていいほどお目見えする水引。長澤さんは40年間、ご結婚されるお二人の幸せを願いながら、博多の結納に欠かせないものとしてこの博多水引を結い続けています。
●心を贈る文化を育んでいく
モノとコト、点と線・・・
それらをちょっと違う角度から結びつけてみると、何か嬉しい出会いが生まれるかもしれない。ヒトとヒトを繋ぐ「現代の水引」を手がけるのは、長女の長澤宏美さん。現在、博多水引デザイナーとして数々の作品を残し、斬新かつスタイリッシュな品を発表されています。伝統を新しい伝え方で表現した博多水引は、人の想いを結ぶ新しいコミュニケーションツールとして、様々な方にご愛用されています。「どんなシーンで、誰に贈るものなのか」イメージを膨らませながら、日々活動を行っている宏美さんはこう語る。「昔の人は、水引を結ぶことで贈り物に想いを封じ込めたそうです。博多水引を通して、『心を贈る』文化の素晴らしさを多くの人に伝えたいですね。
博多水引を手がけて40年。「ながさわ結納店」の親子は、伝統を守りながらも現代に沿った新しい作品を作り続けています。ただ奇抜なだけでなく、細部にこだわり、他の水引よりもどこか強い存在感を放っています。それは親子のつながりと、水引に対する想いの強さではないでしょうか。「現代の暮らしに寄りそった博多水引を」。生活様式が多様化した現代でも、日本人の心には変わらず同じ気持ちが脈々と受け継がれています。手紙を書くように、相手のことを思い浮かべながら「おめでとう」「ありがとう」の気持ちを込めて、長澤さん達の作る博多水引は今も進化を続けています。
(通販カタログ2015夏より)