2014年冬のカタログに掲載いたしました、博多水引の記事をご紹介いたします。
美しい博多水引に込められた想いをおうかがいしました。
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心を贈る。心を結ぶ。その想いを伝統の技に込めて
博多の伝統工芸「博多水引」。
その伝統の技には、「心を贈る」という
日本ならではの心の文化が受け継がれていました。
縁を結び、幸せを願う。日本の心を結いを込めて。
博多には、手から手へ受け継がれてきた伝統工芸が数多くあります。
博多の結納に欠かせない「博多水引」もその一つです。
「ながさわ結納店」を営む長澤宏昭さんは、博多を代表する博多水引職人。
長澤さんの作られる博多水引は、色調が非常に美しく、細い水引だけで作られたと思えないほど、表情豊か。
人生の門出をお祝いしたいという気持ちが華やかな作品から伝わります。
「水引は『縁を結ぶ』という意味を込めて贈られる結納品です。作り手である私自身も、ご結婚されるお二人の幸せを願いながら、40年間、水引を結い続けています。近頃は結納をする人が減っていますが、”結納”という日本ならではの文化を見直すきっかけとして、博多水引がお手伝いできれば嬉しいですね。」
博多水引を通して、心を贈る文化を伝えたい。
結納をはじめ、日本では古くから贈答の文化が息づいています。それは単に「物を送る」のではなく、「心を贈る」ことでご縁を大切にしたいと願う、日本人ならではの心の文化といえます。「昔の人は、水引を結ぶことで贈り物に込めた思いを封じ込めたそうです。博多水引を通して、『心を贈る』文化をの素晴らしさを多くの人に伝えていきたいですね。」と話すのは、長澤さんのご長女・長澤宏美さん。現在、博多の水引デザイナーとして活躍されている宏美さんは、博多の粋を表現した和モダンな作品を次々と発表。その斬新かつスタイリッシュな作品は、現代に活きる日本の伝統工芸として、海外からも注目を集めています。
島本と博多水引が真心込めた贈り物を大切な方へ届けます。
島本では、贈答用の商品にお付けする博多水引を、特別にご用意しております。こちらの博多水引は、長澤宏美さんによる島本オリジナルデザイン。福岡県の県花「梅」をモチーフにした愛らしいデザインです。
「『贈る方、贈られる方の歓びが島本の歓び』という島本様の考え方に、博多水引に込めた思いと相通ずるものを感じ、コラボレーションさせていただくことになりました。皆様と大切な方の心を結ぶお手伝いができれば幸いです。」と宏美さん。
2014年11月からは、島本の博多駅前店で宏美さんの作品を展示。豪華なお正月飾りや色鮮やか結納品など、普段は見られない作品をご覧いただけます。この機会にぜひお立ち寄りください。
※2014年12月末をもちまして展示は終了しております。